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先日、米国株から全世界株に乗り換えることにした、という記事を書きました。
乗り換えた理由は上の記事に書いてますが、簡単に言うと、自分で考えてもわからないんだから世界全体の平均を持って黙ってじっとする、という考えにいきついたって感じです。
考えた結果、あれこれ考えないことにした、ということですね。
今回は、全世界株式の中でも何を選ぼうか考えた結果を記録しようと思います。
よかったら最後までお付き合いくださいませ。
全世界株式の候補4つ
全世界株式の投資候補として、以下の4銘柄を考えました。
- SBI・V・全世界株式
- SBI 全世界株式(雪だるま)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
- SBI・V・先進国(除く米国)+SBI・V・新興国
それぞれ順番に見ていきましょう。
SBI・V・全世界株式
まずはSBI証券が出してるVシリーズの全世界株式版です。
これは単純にVTを買い付けるだけの投資信託ですね。
私はSBI証券をメインで使ってるので、つみたてNISAでも特定口座でもVシリーズを買ってました。
世間的に全世界株式と言えばオルカンが一番人気ですが、私はSBI証券を応援したいので、Vシリーズの全世界株式が候補銘柄の筆頭と考えました。
みんなの一番人気はイヤだな、という気持ちもあります。
SBI 全世界株式(雪だるま)
SBI証券の全世界株式として、雪だるまシリーズもあります。
こちらはVシリーズと違って、複数のETFを組み合わせて全世界に投資する銘柄ですね。
投資しているETFを目論見書で確認したところ…
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF:60%
- SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF:30%
- SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF:10%
とのこと。
個人的にはVTに間接的に投資できるVシリーズのほうが魅力的に見えます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
全世界株式に投資するとなったら、オルカンを外すことはできませんよね。
新NISAが始まって、さらに人気が高くなった印象です。
低コストだし純資産はもうすぐ4兆円だし、ダントツ一番人気ですね。
SBI証券の2024年7月末時点のランキングを見ると、販売金額、販売件数、積立設定金額、積立設定件数、NISA販売金額、NISA積立設定件数、全て1位でした。
さすがですね。
投資範囲としては、VTとは違って小型株は含まれないので、全世界株と言えども、VTよりカバー範囲は狭いです。
SBI・V・先進国(除く米国)+SBI・V・新興国
全世界株式ではないですが、すでに保有している米国株にプラスして、米国外先進国と新興国の投資信託を買うことで世界全体に投資する、という案も考えました。
自前で全世界に投資するポートフォリオを作るって、なんかかっこよくないですか?
憧れます。
が…
3銘柄で全世界に投資するので、日が経って各銘柄の割合が変わった場合、自分で比率を調整する必要がありますよね。
リバランスってやつ。
これが面倒そう。
新NISAの枠や特定口座の枠を使って比率を守っていくことになると思いますが、はたして老後にそんなことができるのか…?
私は無理だと思うので、この案は諦めました…
候補銘柄を比較してみた
次は候補として挙げた銘柄を比較してみようと思います。
※よくある指数の比較はしません
今回は、純資産の大きさ、コスト、リスクあたりのリターンの良さ(投資効率)を比較してみます。
銘柄 | 純資産 | 信託報酬 | シャープレシオ(1年,3年,5年) |
---|---|---|---|
SBI・V・全世界株式 | 44,501百万円 | 0.1338%程度 | 3.01, -, – |
SBI 全世界株式 | 213,389百万円 | 0.1022%程度 | 2.99, 1.34, 1.22 |
eMAXIS Slim 全世界株式 | 3,838,275百万円 | 0.05775%以内 | 3.10, 1.40, 1.27 |
どの観点で見ても、オルカンが一番ですね。
ちなみに資金の流出入額のグラフも見てみます。
まずはVシリーズの全世界株式。
新NISAが始まっても盛り上がっていません。
残念すぎる…
続いてオルカン。
見事なまでの右肩上がりで、新NISAが始まってから、さらに伸びています。
次は標準偏差を比較してみると…
銘柄 | 標準偏差1年 | 標準偏差3年 | 標準偏差5年 |
---|---|---|---|
SBI・V・全世界株式 | 10.89 | – | – |
SBI 全世界株式 | 10.88 | 13.81 | 15.99 |
eMAXIS Slim 全世界株式 | 11.08 | 13.95 | 16.00 |
オルカンのほうが値動きが大きいってことですかね。
指数的に小型株を含んでるほうが標準偏差は大きくなると思ってたんですが、逆でした。
比較結果を見ると、やっぱりオルカンのコストの低さは魅力的ですね。
米国株よりコストが低いとか、マジで意味がわかりません…!
eMAXIS Slimシリーズは業界一の低コストを目指し続けると公言してるので、そこはやっぱり期待大です。
【結論】オルカンに決めた
比較した結果、オルカンに投資することに決めました。
私はSBI証券をメインで使ってるので、SBI証券を応援する意味でも、最初はVシリーズの全世界株を買うつもりだったんですけどね。
それでもオルカンと比較した結果、コストの低さと純資産の大きさが圧倒的だったので、最終的にオルカンを選びました。
新NISAが始まってさらにオルカンが買われたのと、業界最安値の低コストを目指すという姿勢から、全世界株ではオルカン以外、なかなか売れなくなるんじゃないかな、とまで思ってます。
実際にVシリーズの全世界株式の資金流出入額のグラフを見ると、オルカンの強さがよくわかりますよね。
以上、米国株から全世界株、具体的にはオルカンに乗り換えた、というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私が米国株派から全世界株派になったきっかけは、山崎元さんの本を読んでからです。